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2007年5月29日 (火)

想定外「カンヌ映画祭」

 朝日新聞によると、
 カンヌ映画祭のコンペティション部門で
 トリをつとめた河瀬直美監督の「殯(もがり)の森」が
 グランプリを受賞しました。

 取材陣の多くにとって、
 「殯(もがり)の森」の受賞は、想定外だったそうです。
 ニューヨーク・タイムズ紙は、「最大の驚き」と書いたとか。
 公式上映も、満席ではなかったようです。

 しかし、日本人の死生観や自然観を詩的な映像でとらえ、
 「美しい映画で監督も素晴らしい。だから選んだんだよ」と
 委員長の、スティーブン・フリアーズ監督は
 微笑んだといいます。

============================ 

 「殯の森」は、子を亡くしたばかりの介護施設の女性職員と、
 妻と死別した認知症の老人が墓参途中で深い森に迷い込む
 物語。監督の故郷で、活動拠点を置く奈良市の郊外の山里
 を舞台にした。

 河瀬監督は97年のカンヌで、初の劇映画「萌(もえ)の
 朱雀(すざく)」がカメラドール(新人監督賞)を受賞。
 それから10年で結婚、離婚、介護、再婚、子育てを経験
 した。グランプリ受賞のスピーチは「映画を作るって本当
 に大変なこと。それは人生に似ています」と切り出した。

 「人生はたくさんの困難がある。お金とか服とか車とか、
 形あるものによりどころを求めようとするが、満たされる
 のは一部。目に見えないもの――誰かの思い、光、風、亡
 くなった人の面影。私たちは、そういうものに心の支えを
 見つけた時、たった一人でも立っていられる、そんな生き
 物なのだと思います」

 その言葉に観衆は大きな拍手を送り、監督は「そういった
 映画を評価してくれてありがとう。この世界はすばらしい
 です」と応じた。

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 河瀬監督は、
「今回は『喪』を描いた映画が多かった。
 全世界的に人々が迷っているんじゃないかな」
 とも、語ったそうです。

〝全世界的に迷っている〟……
 なんとなく、共感を覚えます。

 また、毎日新聞のひと欄で、
 「死を自分のことと認識した時に、
 人間の中で何かが変わる」と静かに訴えた作品が
 審査員の心をとらえた、とありましたように、

 「死」という、現代人の盲点に、
 スポットをあてているのは、とても興味深いです。

 
 たくさんの困難と闘っていく人生、

 お金とか服とか車とかに拠り所を求めても
 完全に満たされることはない、
 というのも、よく分かります。
 
 そして、
 誰かの思い、光、風、亡くなった人の面影など、
 目に見えないものに、心の支えを見つけた時、
 たった一人でも、立っていられる、
 人間は、そういう生き物だ思うと語り、

 そこに、大きな拍手が送られたわけですが、

 形あるものであろうと、
 形なきものだろうと、
 「満たされるのは一部」という点は、
 変わらないのではないでしょうか。

 形なきものに、拠り所を求めるほうが
 美しく見えますが、
 人間を、根本的に救う支えにはなりえないと思います。

 「そんなことは映画の背負うべきテーマではない」
 と言われれば、それまでですが、

 求めているのは、根本的な救いです。

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現役閣僚の自殺

 松岡農相が、28日、自ら命を断ちました。
  
 
毎日新聞によれば、
 2日前に、父母の墓参りをしていたそうです。

 昨年9月、念願の初入閣を果たし、
 初登庁の時には涙を浮かべ、
 就任会見では、
「言葉に出ないくらい本当に感激した。
 死力を尽くしてお役に立ちたい」と
 意欲を語っていた、とのこと。

 痛々しいばかりです。

 その初入閣で、松岡氏のさまざまな疑惑に注目が
 集まり、皮肉な結果となりました。 

 それほど、閣僚入りすることは
 幸せなことなんですね。

 そこに、命を懸けて、
 人生を闘ってきたのでしょう。

 でも、自殺の悲劇となってしまいました。

 どうしてこうなってしまうんでしょう。

 苦しくなると、死を選ぶ。
 子供たちが自殺するのと、
 少しも変わりはないと知らされます。

 死ぬな!ガンバレ!って
 言えないですよね、子供だけに。
 説得力がありません。

 そもそも、政治家の皆さんは、
 何のために、その道に入ったのでしょうか。
 名誉や、保身のためなんですか。
 そこのところが、前々から、分からないのです。

 抽象的な言い方になりますが、
 「日本を幸せな国にしよう」という願いをもって、
 足を踏み入れるのならば、
 まず、我が身がクリーンでないと、
 始まらないんじゃないでしょうか。

 自分の汚点や失敗の処理に
 追われているばかりでは、
 とてもとても、果たせないでしょう。

 それとも最初から、
 自分のために、政治の世界に入るんでしょうか。

 涙を浮かべて語ったという
 「死力を尽くしたい」の松岡さんの発言も、
 どうしても、そらぞらしく感じてしまうのです。

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2007年5月28日 (月)

「負けないで」と言われても、どうしても勝てないもの

 読売新聞のニュース、
 ホントに目を疑いました。

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「負けないで」など名曲残し、ZARD坂井泉水さんが急死

 人気ポップスグループ「ZARD(ザード)」のボーカリスト
 坂井泉水(いずみ)(本名・蒲池幸子)さん(40)が、入院先の
 東京都内の病院で死亡していたことが、28日明らかになった。

 警視庁四谷署によると、26日午前5時40分ごろ、坂井さんが
 慶応大病院(新宿区)の病棟脇の地面にあおむけに倒れているのを
 通りがかった人が発見した。

 坂井さんは、後頭部を強く打っており、同病院で手当てを受けていたが、
 27日午後、死亡した。

 同署によると、坂井さんは避難用スロープ(高さ約3メートル)から
 転落したとみられ、事故死と自殺の両面で調べている。
 争った形跡はなく遺書もなかった。

 坂井さんの所属事務所によると、
 坂井さんは昨年6月に子宮頸(けい)がんと
 診断され入退院を繰り返し、今年4月には肺への転移が見つかったため
 再入院していたという。

 坂井さんは、ポップスグループ「ZARD」のボーカリストとして、
 1991年にシングル「Good‐bye My Loneliness」
 でデビュー。その後、春の選抜高校野球の入場行進曲にもなった
 「負けないで」(93年)、「揺れる想(おも)い」(同)などがヒット。
 99年に出したベストアルバム「ZARD BEST」は
 300万枚を超える売り上げを記録した。ZARDはポップスグループだが、
 近年は坂井さんのソロ活動だった。

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 事故死か、自殺か、まだ分からないそうです。

 あの透き通るような声、もう聞けない。

 こんなにも早く、この世を去ってしまうなんて、

 あの歌声から、想像もしなかった。

 どんな胸中だったのでしょう。

 しあわせって、どういうことをいうのでしょう?

 夢をかなえて輝いていた……。

 しあわせだったと思います。
 
 でも、儚いです。

「負けないで」と言われても、

 私たち、どう頑張っても勝てないものがある。

 生きている限り、逃れられないものがある。
 
 老いて、病んで、そして、最後、必ず死んでいくということ。

  

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2007年5月25日 (金)

「第二の地球」で夢広がる!?

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 欧州の天文学者チームが、
 太陽系から約20光年離れた宇宙で、
 地球によく似た惑星を発見した。
 生命が存在する可能性があるという。
 太陽以外の恒星を回る系外惑星は宇宙にどれほど存在するのか。
 生命のすむ「第二の地球」はあるのだろうか。 
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                         (
毎日新聞19年05月24日)
 
 生命をはぐくむ海を持つのに十分な量の大気が存在しうるのは、
 地球と同程度の質量の岩石質の惑星だけだと
 考えられているそうです。

 おもしろい!!
 地球以外にも、生命の住む惑星って
 やっぱりありそうですね。

 そんな世界があると知れば、

 今、自分が拠り所にしている価値観なんて、
 根本から、ふっとんでしまいそう……。

 それとも、

  そんな〝星〟の誰かと会っても
          私ならこれを訴える!!

 という、何かを、あなたは持っていますか?
 

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2007年5月24日 (木)

ハエだって死にたくない

 ハエも、自発的意志のための
 脳内メカニズムを持っていると、
 米独研究チームが計測実験したそうですよ。
 
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 ハエに「自発的意志」 米独研究チームが計測実験

 昆虫の行動は外部からの刺激だけによって決定されている
 わけではなく、例えばハエには特殊な「自発的で自由な意
 志」があると推論されるとの実験結果を米独の研究チーム
 が16日、発表した。

 実験は、ベルリン自由大学のビヨルン・ブレムプス氏らが
 ショウジョウバエを使って行ったもので、ハエが外部の刺
 激に反応して行動するだけの「入力・出力装置」とみなす
 仮説が妥当かどうかを検証した。

 オンライン科学・医学誌プロス・ワンに掲載された論文に
 よれば、実験では、体の動きをコンピューターでデータ化
 する装置にショウジョウバエを入れて頭を固定。装置の内
 部はむらのない白色にし、ハエが視覚刺激を受けない環境
 をつくった。その結果、ハエは視覚刺激を受けていないに
 もかかわらず、羽や脚を激しく動かした。

 その運動をコンピューターで解析したところ、極めて複雑
 ながら一定のパターンを持っており、研究チームは「ハエ
 も自発的意志のための脳内メカニズムを持っていると考え
 られる」とした。(時事)

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                               (朝日新聞

 外部の刺激に反応して行動するだけの
 「入力・出力装置」とみなす
 ……いやはや、どうしてそんな仮説を思いつくのでしょうか。 

 昆虫も自発的で自由な意志があるって
 当たり前のことでは?
 機械でも、ロボットでもないんですから!!

 脳内メカニズムを研究するなら、
 もっと、やり甲斐のあるテーマがあるような気がします。

 たとえば……、
 生きとし生けるものはすべて、死を恐れる。
 ハエだって、ゴキブリだって
 殺そうとすると逃げまわる。
 人間も例外ではない。

 そういうと、
 「自分は、死なんて怖くないさ」とか、
 「自殺する人だっているんだから、人間は例外だよ」と
 いう人もあるかもしれません。

 では本当に、強がりでなくって、
 「死」を恐れない人間っているのでしょうか?

 病気で死ぬのを恐れるあまり、
 自殺する人もあるそうです。

 このあたり、私たち人間のこころ、複雑だと思います。

 でもそれは、「脳内メカニズム」とは、
 言わないのかもしれませんね。 

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よいストレス わるいストレス

 金哲彦さんの「ランニング健康学」(読売新聞)によると、

 「市民ランナーたちが思うランニングの魅力の
 ひとつが、〝達成感〟である」

 「人間は、心と身体のバランスが必要な生き物である。
 本来もつべき、生きる上での心の充実感が、
 誰でも手軽にできるランニングによって得られるのだ」

 とのことです。

 達成感……確かに大事だと思います!!

 どこまでやっても、
 いつ終わりがくるのか分からないようでは、
 どんなに魅力的な仕事でも、 
 やがて、やり甲斐を喪失するでしょう。  

 そういえば、知り合いのお医者さんに
 ストレス解消法を聞いた時、
 「自分で目標を立てて、それを達成していく。
 その達成感が、ストレス解消になるんです」
 と言われていました。

 自分で目標を立てると
 新たなストレスになりそうな……とも思いましたが、
 そのあたりは、どんな目標にするか吟味すればよいのでしょう。

 達成感をストレス解消にする、というのは
 さすが!!と、思いました。

 ちなみに、ストレスには、
 よいストレスと、わるいストレスがあるそうです。

 わるいストレスとは、
 精神的・肉体的な負担になるストレスで、
 よいストレスは、
 目的や、明確な目標をたてることだそうで、
 「こういうストレスは必要なんですよ」と聞きました。

 現代は、ストレス社会といわれますが、
 頑張れば達成感を味わえるような「よいストレス」は、
 うまく利用していきたいものだと思います。

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2007年5月23日 (水)

母校で「はしか」休講

 大学で、こんなに「はしか」が流行するとは!!

 母校でも「はしか」休講となり、
 新聞の1面にも大きく報道されていました。

 以下は、スポニチより

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早大 はしかで早慶戦チケット販売延期

 早大は21日、学生にはしかが流行しているとして、29日まで
 一部のキャンパスを除く全学部の授業を休講とすることを
 発表した。休講期間中は学生の大学施設への立ち入りを禁止。
 注目の斎藤佑樹投手(1年)が所属する野球部が優勝を懸けて
 臨む6月2、3日の早慶戦の学生席券の学内販売も
 延期されることになった。体育会各部の活動については
 協議中。今後、感染が拡大すれば、ナインの調整にも影響が
 及ぶことが懸念される。

 早大本部のある新宿区の西早稲田キャンパスから学生の姿が
 消えた。はしかの感染により4限目の授業から休講。
 正門は固く閉ざされ、急用のある学生が構内に入る際にも
 警備員が学生証の提示を求めるなど周辺は物々しい雰囲気に
 包まれた。

 現時点で感染の届け出をしてきた学生は30人。
 早大はさらなる感染の拡大を防ぐため、西早稲田、
 所沢キャンパスなど都内と埼玉県内にある7キャンパスでの
 休講を決定した。全13学部だけでなく主な大学院や
 研究施設も含まれるため影響を受ける学生は、
 はしかによる休講では最大規模の約5万5000人に
 上ることになった。

 早大は休講期間中の学生の大学施設の立ち入りや
 サークル活動を全面的に禁止。また、一般向けの前売りが
 完売するなど“プラチナチケット”化していた6月2、3日の
 六大学野球早慶戦の学生席券計約1万4000枚の学内販売も
 延期した。(後略)
============================

 「感染する病気」と聞くと、
 私たちは、極度に敏感になります。

 しかも、空気感染するとなれば、なおさらでしょう。

 もし、自分にも感染したらどうしよう……
 「はしか」で、命を落とすこともあると聞く……
 死んでしまったら……

 病を恐れる心の底には、死の影が潜んでいます。

 「死なんて、怖くないさ」

 そう断言できる人、ありますか。

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誰も知らない 命の不動の重さ

 会津若松の母親殺害事件、
 どんな心で犯行に臨んだのか
 いまだに分かりませんが、

 母殺しの大罪を犯した少年自身、
 不幸であることは疑いようがありません。

 以下の事件も、なぜ?どうして?・・・と
 思わずにおれないものでした。

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 バラバラにして捨てる計画も、大阪の男児遺棄で再婚夫供述

 大阪府能勢町の山中に峯松優ちゃん(当時1歳)の遺体が
 遺棄された事件で、母親の田宮美香容疑者(21)と共に
 逮捕された再婚相手の元貴容疑者(21)が、府警豊能署の
 捜査本部の調べに対し、「優ちゃんの遺体をバラバラにして
 遺棄するつもりだった」と供述していることがわかった。

 優ちゃんの死亡直後に刃物とミキサーを購入したが、結局、
 裸にして身元の発覚を防ぐ方法に切り替えたという。

 調べでは、美香、元貴両容疑者が優ちゃんを大型スクーターの
 座席下のヘルメット収納部に入れ、死亡させたのは1月31日
 とされる。元貴容疑者が刃物とミキサーを府内の量販店で
 買ったのは2月初めで、「身元がわからないよう、遺体を
 細かくするつもりだった」と供述している。

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                             (
読売新聞

 子供が邪魔になったのですか。
 だったら、産まなきゃよかったじゃないですか。
 
 親がこんな調子だったら、
 この先、再婚相手との間に子供が産まれたとしても、
 いったい、何がどう、育まれるというのでしょうか。

 よく「親には子供を育てる責任がある」と言われますが、
 責任って、どういうことでしょうか。

 とても抽象的だと思います。

 この難度海の人生を
 生き延びる手段を教えていくことも大切ですが、

 それよりも何よりも大事なのは、
 命の重さ、生まれてきた意味、
 生きていく目的を教えることではないでしょうか。

 今、起きている少年事件の数々、
 産み育ててきた親にすべて責任があるとは言いません。

 しかし、どんな人生観、生命観をもっているのか
 尋ねたい気持ちは、大いにあります。

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「ハチ公物語」再び

 なつかしい、ハチ公。 
 渋谷駅前で、よく待ち合わせしたよね。
 たいがい、待たされるのはワタシでした・・・

 その「ハチ公物語」(日本版)をリメークしたハリウッド映画が、
 リチャード・ギア主演で、9月から撮影されるそうです。
                         (
朝日新聞より)

 ところで、
 人間でさえ銅像になる人はめったにないのに、
 ハチはなぜ、それほど多くの人に愛されるのでしょうか?

 「恩を知るは大悲の本なり、善業を開く初門なり。

 恩を知らざるものは畜生よりも甚だし」

 ----仏教を説かれたお釈迦さまは、こう教えられたそうです。

 なぜ、恩を知らない者は畜生にも劣る、といわれるのでしょう?

 動物ですら、受けた恩を感ずる心を持っているからです。

 そこで、渋谷のハチ公。

 ハチは大正12年に秋田県で生まれた純粋な秋田犬ですが、
 翌年1月から、渋谷に住む主人に飼われるようになりました。

 子供のなかった主人は、ハチを大変かわいがり、
 座敷にまで上がらせていたといいます。

 ハチは、主人の温情を一身に受け止めて成長し、やがて、
 大学で教える主人を玄関や門の前で尾を振って見送り、
 また、出迎えるようになりました。

 時には、渋谷駅や駒場の大学へ行く主人の姿を見送って、
 後からついて行くこともあったそうです。

 ところが、ハチがやっと2歳になる前に、
 主人は突然、駒場の教室で亡くなってしまいます。

 ハチが東京に来て、わずか十七カ月後のことでした。

 しかし、主人の死を全く知らないハチは、
 その後も、雨の日も風の日も、毎日、渋谷駅前で
 主人の帰りを待ち続けていたのです。

 その様子が昭和七年十月、『朝日新聞』に紹介されたのが
 きっかけで、ハチは一躍有名になりました。

 主人を慕い、待ち続けるいちずな姿が、
 多くの人々に感動を与え、やがて、
 渋谷駅前に銅像が造られるまでになったのです。
(昭和10年、ハチは一生を閉じています)

 動物でも、感恩の心を持つ。
 いわんや人間である私たちは、恩を知り、恩を感じれば、
 そのご恩に報いようと努めずにおれないはずです。

 「恩」とは「原因を知る心」と書きます。

 こんなに恵まれているのは、だれのおかげか。
 どなたのご苦労があって、私は生かされているのか。

 現在の自分が在る原因を知り、
 感謝の心を持つことが大切です。

 「ありがとう」……いい響きですね。
 今日、何回、言いましたか?

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なぜ人を殺してはならないのか

 また白昼に、殺人事件が起きました。

============================ 
 殺人事件:53歳女性、包丁で刺され死亡 東京・品川

 23日午前11時5分ごろ、東京都品川区大井4の民家から
 「母親が自宅前の路上で男に刺された」と110番があった。
 警視庁大井署の警察官が駆けつけたところ、この家に住む
 池末かおるさん(53)が背中を包丁で刺されており、
 病院に運ばれたが約2時間半後に死亡した。
 男は自転車で逃走した。警視庁大井署は殺人事件として
 男の行方を追っている。

 調べでは、池末さんは「隣に住む男に刺された」と話したといい、
 隣家の男と以前からトラブルがあったとの情報もある。
 男は黒い横しま模様のTシャツ姿。現場は
 JR京浜東北線大井町駅の南約800メートルの住宅街。
============================ 
                          (
毎日新聞より)

 欲や怒り、愚痴の煩悩いっぱいの人間同士ですから、
 うまくいかないこともある。

 人間関係のトラブルは、
 この世を渡る、深刻な苦しみの一つでありますが、
 避けて通ることはできません。

 しかし、だからといって、
 トラブルの相手の命を奪っていいのでしょうか。

 命は、そんなに、軽いものですか。

 なぜ命を大事にしなければならないのか、
 永年、人間をやっておりながら、
 少しも知らないのではないですか。

 人の命を奪っても、少しも楽にはなれません。
 むしろ、自業自得の因果の道理で
 我が身が不幸になるだけです。

 苦しい人生、なぜ生きるか。
 なぜ自殺してはならないのか。
 
 その答えを知らないから、
 自分の命の重さが分からない。

★★★自分の生命が地球よりも重いと知れば、

    「ハズレくじ」を捨てるように、ビルからの投身も、

    他人の命を虫けらのように奪うことも、

    できるはずがありません! ★★★

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悲劇の母親殺害事件 報道に違和感

 会津若松で起きた、悲しい母親殺害事件。
 予想通りのマスコミ報道に、
 うんざりする毎日です。

 なぜ、うんざりするのか?

 事件の一部分だけが、
 示し合わせたように、
 クローズアップされていると感じるからです。

 ジャンジャンでこんな意見を読みました。

 長文ですが、引用します。

============================  
会津若松:母親殺害事件への違和感~不登校支援の現場から

 5月15日、福島県会津若松市において高校生3年生が、母親を
失血死させ首と手を切るという事件がおきた。地元で不登校支援を
行っている筆者としては、非常に痛ましい事件であった。

 首を切り落とし警察に自首するという本人の行動は、「猟奇的」
と理解され、本人をアスペルガー症候群と判断する勝手な専門家の
意見が一人歩きをしている。私は、この事件を考える上で、本人が
どのような葛藤や苦しさの中で事件にいたったのかを考えない訳に
は行かない。

 本人は学校を休みがちであった。遠くに住む母親が本人の支援や
世話のために足しげくアパートに通う。この母親の苦労も多くの不
登校の親御さんにとってはわが事のようであろう。問題は、本人や
家族を支える人がどれだけいたのかという事である。

 福島県教育委員会は、不登校削減のために「不登校30・15戦
略」というものを採用している。「不登校児童生徒に対して、指導
の結果、登校する又は登校できるようになった児童生徒の割合(復
帰率)を毎年30%以上にする。そして不登校児童生徒を前年度よ
り毎年15%以上減少させる。」(福島県教育委員会)というもの
である。現場教師、親、カウンセラー、民間が一体化した中で事業
を実施するという。

 だがこの事業の暗黙の前提には、「不登校は学校に行くべき」、
「不登校を抱える教員は指導力不足」、「不登校は個人の心理的な
問題で、これを解決すれば学校に行けるはず」というものを感じる。

 だがこの方針は、「不登校は、学校や社会に対して、子どもが行
きたくないという積極的な意志を示す、消極的な抵抗である」と考
える私にとっては、学校や社会側の変化なしに子どもを一方的に変
え、学校に復帰させる、という傲慢な態度に見えるので、許せない
気分である。

 この母にしても「家族の中で」解決しようと努力し、結果的に本
人を追いつめたのではないかという想像は難くない。「誰でも良か
った」、「ホラー好き」、「反省の色なし」など言う情報は、県教
委、県警が一体化した世論誘導をしているとしか思えない。実際、
事件が起きるとすぐに県知事は教育委員会、県警、県幹部を集め対
策会議を行っている。

 このように地元としては、どのようにこの事件を受け止めるのか
というところに問題が集中し、本人の“精神異常”が最も良い落と
しどころとされているような気がする。だがこれでは少年や母親は
救われないのではないだろうか。たかだか学校に行かないだけで、
なぜこんなに家族が苦しまなければならないのであろうか?

 不登校は一般化してきたという識者もいる。果たしてそうなのか?
むしろ、個人や家族への圧力は「心の問題」とされて以降深刻さを
増しているのではないだろうか?そしてこれは単に福島県だけの問
題ではなかろう。あらためて不登校に対する社会の理解と共に、当
事者からの社会へのメッセージが必要になっていると感じる。

============================


 この見解に、
 賛否のいろいろなコメントが
 寄せられていましたが、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「誰でも良かった」、「ホラー好き」、「反省の色なし」など
 言う情報は、県教委、県警が一体化した世論誘導を
 しているとしか思えない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 というところが、
「確かに、そうかもしれない」と感じます。

 少年の過去には、いろいろなものがあったはずなのに、
 どこもかしこも
 同じことしか並べないのは、
「誘導的」と思われても、仕方ないですよね。

 また、コメントとして書かれていた、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回の事件でも、SSRIの関係が一部で指摘されてますね。

ただ、この少年がSSRIを服用していたかどうかは

明らかでないので、断定は禁物かと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 という意見も、
 耳を傾けてよいのではないか、と感じます。

 薬の服用については調べているのでしょうか。

 「なるほど、この切り口なら真相に近づけるかもしれない」
 と感じる報道を、期待するばかりです。

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2007年5月16日 (水)

誕生日に我が子に殺された母

 また、耳を疑う事件です。
 17歳の少年が、実母を殺害した疑いで逮捕されました。

 朝日新聞によると、以下のとおり。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 福島県会津若松市の母親殺害事件で、頭部を切断された

  母親(47)の死因は、首の動脈を切断されたことによる失血

  死の可能性が高いことが15日夜、県警の司法解剖で分か

  った。殺人の疑いで緊急逮捕された少年(17)は同日朝に

  自首する直前、現場と会津若松署の間にあるインターネット

  カフェで、約2時間にわたりDVDを観賞していたことも判明。

  少年が朝になるのをカフェで待ってから自首したと県警は

  見ている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 少年の中学・高校時代、現場の様子、
 地元の声、被害者となった母親の姿なども、
 報道されていました。

 全国紙に掲載された専門家の意見は、
 まちまちで、「一つも同じものはない」と
 
ズームインスーパーで辛抱さんが言っていました。

 少年は、
「世の中から、戦争やテロがなくなればよい」と言い、
「殺すのはだれでもよかった」と語っているそうです。

 なぜ、殺してしまったのか、
 どうして、実の母親を?
 しかも、47歳の誕生日に・・・・・

 こんな結末になるなんて、
 この子が誕生した時、だれが想像したでしょう。
 世の中で、悲しい事件が起きるたび、そう思います。

 加害者か、被害者か、
 いつ、自分が、当事者になるか分かりません。

 その視点を欠いたまま、

 この事件について、
 四方八方から、議論百出するのだと思うと、

 そんな安易な報道を
 メディアで見たり聞いたりするのは、
 もう、うんざりです。

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2007年5月11日 (金)

「医師ロボ」ならぬ「患者ロボ」

 岐阜大学大学院の研究チームが、
 「患者ロボット」を開発したそうです。(
読売新聞

 医師の問いかけに応じて、
 体の具合の悪い箇所を動かしながら答えるそうで、
 人のように滑らかに動くのだとか。

 筋肉に力が入らなくなる重症筋無力症の症例では、
 ロボットが「まぶたが重たい」と話しながら顔の表情を変え、
 ゆっくり肩などを動かしながら背中を丸めて見せる、とは……。

 開発チームの教授は、
 「肩の関節や肩甲骨の動きを人間らしく表現するのが難しかった。
 今後は多くの症状をプログラムし、臨場感あふれる教材にしたい」
 と話しているそうですが、

 「医師ロボット」ならまだしも、
 「患者ロボット」をつくる目的ってなんでしょうか?
 「どこまで、人間らしく表現できるか」の挑戦?

 

 
 「医師ロボット」の活躍が期待される昨今、

〝そんなにまでして、なぜ生きる?延命するの?〟 

 という問いが、突きつけられているというのに、

 「患者ロボット」をつくってしまうなんて……。

 ますます不可解な世の中ですね。

 

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2007年5月 2日 (水)

パスカルの名言

 17世紀、フランスに生まれたパスカルは、
 数学者・物理学者・哲学者・思想家・宗教家など
 様々な肩書きを持つ。

 早熟の天才で、その才能は多方面に及ぶため、
 カテゴリーを分類するのが困難な人間だと、事典にありました。
    (フリー百科事典『
ウィキペディア(Wikipedia)』)

 「人間は考える葦である」という
 『パンセ』の言葉は有名ですが、
 こんな言葉もありようです。

 「すべての人は、幸福になることをさがし求めている。
 それには例外がない。
 どんな異なった方法を用いようと、
 みなこの目的に向かっている。(中略)
 これこそすべての人間のすべての行動の動機である。
 首を吊ろうとする人たちまで含めて」

   (前田陽一・由木康訳『パンセ』<『世界の名著24 パスカル』>)

 いちいち、真実をズバリ言いのける人だと
 唸るばかりです。
 

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「終の棲家」より大事なもの

 読売新聞によると、
 自宅で死亡する人の割合はわずか12%(年間約13万人)だそうです。

 在宅療養し、最期は家族に看取られる人の割合はさらに少ないようで、 
 そんな現状を改善しようと、「国立長寿医療センター」(愛知県)が、
 今後5年以内に年間20万人の最期を
 在宅で看取る体制作りを目標に掲げた、とのこと。
 
 自宅で亡くなる人が減っているのは、
 いろいろな事情があると思われます。

 高齢者の在宅医療の確保は急務なのでしょうが、

 「今後5年以内に年間20万人の最期を
 在宅で看取る体制作り」
 などと、一律にするべきなんでしょうか。

 「住み慣れた我が家を、終のすみかに」といっても、
 住み慣れた家がある人ばかりでもありません。

 どこで、人生の終わりを迎えるか。
 それよりも、
 「この命、尽きるまでに、何をなすべきか」が、
 大事ではないでしょうか。

 「人間は考える葦である」と言った
 フランスの哲学者パスカルは、
 「あと1週間の命となった時にすべきことを、
 一生かけてでもせよ」とも残しているそうです。
 
 また、浄土真宗8代目の法主・蓮如上人は、

 「命のうちに不審もとくとく晴れられ候わでは
 定めて後悔のみにて候わんずるぞ、御心得あるべく候」

 と、『御文章』に書き残し、生きている時にすべきことがあると、

 浄土真宗親鸞会のHPで紹介されています。

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スパイダーマン人気の秘密

 人気映画シリーズ「スパイダーマン3」(監督サム・ライミ)が
 1日、日本国内の821スクリーンで
 世界に先駆けて公開されました。(
毎日新聞

 メーン館の東京・有楽町の日劇1前には
 早朝からスパイダーマンのコスプレをしたファンらが長蛇の列。

 配給のソニー・ピクチャーズによると、
 初日の動員数は、興行収入75億円を記録した
 「1」の161%、
 「2」(同65億円)の130%となる約40万人。
 悲願の100億円突破に向けて好調なスタートを切ったそうです。

 「スパイダーマン」の人気の秘密は、
 「親しみやすいキャラクター」
 「ヒーローなのに、人間的弱さも持っている」
 「物語にメリハリがある」
 「女性にも子供にも大人気」などなど……。

 人の心をギュッと掴む要素が
 幾つも盛り込まれているようで、勉強になりそうです。

 主人公のピーター・パーカーは、
 スパイダーマンとしてはニューヨーク市民にヒーロー、
 大学では成績トップ、
 恋人MJとの関係も良好で、ついにプロポーズを決意する、
 順風満帆そのものの人生を送っていましたが、

 今回の「スパイダーマン3」では、
 謎の黒い液状生命体に取り憑かれて、
 復讐と憎しみの感情に支配された
 「ブラック・スパイダーマン」!! になってしまうそうです。
                        (「
映画生活」)

 心の奥底にひそむ、ドロドロしたもの、
 憎悪、失意、焦燥、悔恨にもスポットをあてている、
 そんなところに、共感する人も多いのかもしれませんね。

 ちなみに、
 「Spider」と「Man」の間に「-(ハイフン)」が入るのは、
 つづりが「Superman」(スーパーマン)と似ているため、
 とのことです。(『
ウィキペディア(Wikipedia)』)

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悪いタネまきは不幸になるだけです

 名古屋市内のUFJ銀行に、包丁を持った男が
 女性行員を人質に現金などを要求。
 「人質強要処罰法違反」の現行犯で逮捕されたのは、
 大阪国税局の税務署員でした。(
読売新聞

 愛知県警の調べに対し、

 「仕事や夫婦関係がうまくいかず、
 どうなってもいいと思った」

 「悪いことをすれば、仕事など、
 いろんなことから解放されると思った」

 などと供述しているそうです。

 仕事がうまくいかなかったり、
 人間関係でつまづいたり、
 次から次と、苦しみに襲われる人生を、
 浄土真宗の親鸞聖人は、
 『教行信証』という古典の中で、
 「難度海」と表現されいます。

 海に波が絶えることがないように、
 人生にも、苦しみ悩みの波が、次々と押し寄せます。

 苦しみから逃れ、
 人間に生まれた幸せをかみしめたいと
 誰しも、心の底から願うでしょう。

 しかし、「悪いことすれば」苦しみから解放される?
 それは違いますよね。
 
 「自業自得」とか、
 「蒔いた種は必ず生える」とか、いわれますが、

 原因と結果の関係を詳しく説かれたのは、
 2600年前、インドで活躍なされたお釈迦さまです。

 七千冊以上もある仏典すべてを貫いているといわれる因果律、
 それを、簡潔に教えられているのが、
「善因善果、悪因悪果、自因自果」という言葉です。
 
 詳しくは、
浄土真宗親鸞会のホームページにも書かれています。

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「患者さま」それとも「患者さん」?

 朝日新聞で、こんな見出しを発見。

 ……「患者様」ちょっと違和感 「患者さん」に戻す病院も……

 病院では、「患者さま」という呼び方が定着してきたらしいが、
 「好きで病気になったわけではない」とか、
 「日本語としておかしい」などという意見もあって、
 「患者さん」に戻す病院が出てきたそうです。

 確かに、「患者さま」といわれると、
 どこか、くすぐったいような、
 違和感がないとも言えないけれど、

 「さま」でも「さん」でも、
 不安な気持ちで訪れる患者に
 精一杯の、あたたかい心遣いで接してもらえたら、
 うれしいなあと思います。

 「さま」でも「さん」でも、
 ぶっきらぼうな感じだと、
 もう二度と、こんな病院へは行きたくないな、
 と、ますます落ち込んでしまうでしょうからね。

 大事なのは、「こころ」ですね。

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